施設選びの第1ステップ ~情報を整理しよう~

老人ホーム 介護施設の探し方

老人ホームを探す前に

介護施設や老人ホームをどうやって探していいか分からない!!という人は多いと思います。
いざ施設探しを始めても、施設の数も種類も多いために、どこから手をつけて良いか分からず、手当たりしだいに調べても混乱が増すだけです。

そうした状況にならないために、「入居する側の情報」と「老人ホームの情報」を整理して検討しましましょう。

① 入居する側(入居する人やその家族)の情報整理 
 ・施設に入居する目的
 ・心身の状態・介護や医療の必要性
 ・入居後の生活スタイル
 ・住みたい地域
 ・経済状況

② 老人ホームの情報収集 
 ・老人ホームの種類
 ・費用
 ・居室や設備の充実度
 ・立地・周辺環境
 ・入居条件・退去条件
 ・介護・医療体制
 ・スタッフの雰囲気、研修体制
 ・レクリエーション等その他のサービス

①入居する側の情報整理

混乱する原因の一つが、入居する側の情報が整理されてないことです。
施設の情報をたくさん集めても、
また、こうした情報を整理しておくことで、第3者に施設探しを相談するときに役に立ちます。

①施設探しの目的・ニーズ

なぜ、施設入居が必要なのかを整理します。

・介護が必要になり、家での生活が難しくなってきた。
・医療が必要な状態なので、施設で安心して最期を迎えたい。
・将来が不安なので、今のうちに介護施設を探したい。
・一人暮らしが寂しいので、他の入居者と交流ができる施設に入居したい。  など

入居する目的によって、施設選びは大きく変わります。

②心身の状態・介護や医療の必要性

介護の必要性や医療の必要性によって

・介護が必要な状態であるか
・認知症はあるか、認知症の周辺症状がどの程度あるか
・日常的に医療の提供が必要な状態か

認知症の程度や医療の必要性によって、入居できない施設があります。

③入居後の生活スタイル

・施設を人生最期の場所にしたい。
・元気なうちに入居して、外出は自由にしたい。
・人との関わりを最小限にして、一人で静かに生活したい。 など

④住みたい地域

・現在住んでいる地域で住み続けたい。
・子供が住んでいる地域で生活したい。
・交通の便が良いところに行きたい。
・海が見える施設がいい。     など

⑤経済状況

・年金等、月々の収入。
・使える貯金はあるか。
・子供や親族から金銭的支援を受けられるか。
・今住んでいる家を売ることができるか。  など

②老人ホームの情報収集

老人ホームを探す時に選ぶポイントとなる

①老人ホームの種類

老人ホームには入居条件や費用が異なるたくさんの種類があります。
詳細は別の記事で紹介します。

特別養護老人ホーム
 常に介護が必要な方を対象とした施設です。基本的には要介護3以上の方が対象です。

介護老人保健施設
 自宅で生活ができるように、医師と看護師による医学的な管理の下、専門職によるリハビリテーション等を提供する施設です。対象は要介護度1~5の方で、リハビリテーションを必要とされる方です。

介護医療院
 「日常的な医学管理」や「看取りやターミナルケア」等の医療機能と「生活施設」としての機能とを兼ね備えた施設です。要介護1以上の医療と介護の両方が必要な方が対象です。

ケアハウス
 身体機能の低下等により自立した日常生活を営むことについて不安がある方で、家族による援助を受けることが困難な方が無料又は低額な料金で入居できる施設です。

有料老人ホーム
民間が設置・運営する食事や生活支援、介護等のサービスがついた高齢者向けの居住施設です。
介護付、住宅型、健康型の3種類があります。

サービス付き高齢者向け住宅
 高齢者に配慮されたハード(規模・設備)が整った施設で、見守りサービス(安否確認サービスと生活相談サービ)が受けられます。

グループホーム(認知症対応型共同生活介護 )
 認知症の利用者を対象にした専門的なケアを提供するサービスです。家庭的な環境と地域住民との交流のもとで、食事や入浴などの日常生活上の支援や、機能訓練などのサービスを受けます。

養護老人ホーム
 経済的な理由や、身体上または精神上の理由、家庭環境の理由により、自宅での生活が困難な高齢者が利用できる施設です。比較的、自立した生活が可能な方が対象です。

②費用

老人ホームの種類によって費用は大きく異なります。
老人ホームにかかる費用は大きく分けて「入居一時金」「月額費用」の2つに分けられます。

入居一時金
・入居時にまとめて支払う前払い家賃

月額費用
・居住費
・食費
・施設介護サービス費用
・管理費・共益費
・日常生活費
・サービス加算費用  等

上記の費用は施設によってかかる場合とかからない場合があります。

③居室や設備の充実度

生活の中心となる居室はもちろんのこと、入浴設備、共有スペース等、施設の設備の充実度を確認します。
設備が充実している施設は費用が高額になる傾向があります。

④立地・周辺環境

施設がどこにたっているか、交通のアクセスは良いか、周辺環境はどうなっているかなど。
地方に行くほど料金は低くなる傾向があります。

⑤入居条件・退去条件

施設によって要介護度、医療の必要性、認知症の有無等、入居できる条件が異なります。
また施設によっては、認知症や医療の必要度によって退去しなくてはいけない場合があります。

⑥介護・医療体制

介護サービスを提供している施設か、外部のサービスを利用する施設か
医療を提供できる
介護職員の配置が多ければ、

⑦スタッフの雰囲気・研修体制

施設見学する場合には、居室等の設備だけでなく、そこで働く職員の雰囲気を確認します。
サービスの質を保つためにどのような研修を行っているのか、研修体制を確認します。

⑧レクリエーション、リハビリ等その他のサービス

レクリエーションの充実度やリハビリテーション実施の有無等、その施設が目指していいる

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