デイサービスの選び方 ステップ① 目的の確認

デイサービス選び方 介護お役立ちガイド
デイサービス選び方

この記事を読むことで、デイサービスに行く目的を整理して、デイを選ぶ方法を知ることができます!
※最初からケアマネに頼りたい時はスッテップ2「ケアマネージャーと相談」からお読みください。

デイサービスに行く目的を確認する

デイサービス選びで大事なことはデイサービスに行く目的を明確にすることです。


 いざデイサービスを探そうと思っても、たくさんあるデイサービスから自分にあったデイサービスを探すのは大変な作業です。
 昔のデイサービスと比べると、今は色々な特色を持ったデイサービスが増えており、提供しているサービス内容も多種多様です。せっかく利用開始をしたデイサービスを、目的と合わないために行かなくなってしまうことはよくあります。一度決めたデイサービスにずっと行かなくてはいけないわけではないのですが、できれば最初から自分にあったデイサービスに出会えるのがベストです。

 目的や優先順位を決めておくことで、ある程度デイサービスをしぼることができます。
 目的がはっきりとしていれば、目的にあったサービスを提供しているデイを選べばよくなり、希望のデイにたどりやすくなります。

あなたがデイサービスで受けたいサービスは何?

デイサービスが提供しているサービスを選ぶポイントとなるのは、

入浴機能訓練リハビリ食事利用時間レクリエーションです。

入浴サービスを利用したい!

・家で一人が入ることができないので、入浴の介助をしてほしい。
・座った姿勢が保ちにくいので、寝たまま入れる風呂を利用したい。
・他の人と一緒に入浴したくないので、個浴を利用したい。
・銭湯のような大きなお風呂に入りたい。

機能訓練・リハビリに力を入れたい!

・足が弱っているので、足の運動をしたい。
・ジムにあるような機械で運動をしたい。
・リハビリの方法を教えてほしい。

食事を食べたい

・バランス良く食事を食べたい
・固い食事は食べられないので、やわらかい食事や刻み食を準備してほしい。
・夕食も提供してほしい。

長時間利用したい

・家族が仕事から帰ってくるまで、利用したい。
・家族が出勤する前に迎えに来てほしい。
・できるだけ長い時間利用して、家族の介護負担を軽減したい

レクリエーションを楽しみたい

・他の人と交流する機会をもって、認知症の進行を遅らせたい。
・カラオケをしたい。
・昔していた趣味を楽しみたい。

上記のサービスをぜんぶ必要だからぜんぶ利用したい! と思われた方もいると思います。
多くの場合、デイサービスを利用することで、複数の課題が解決されることが多いです。
実際、一般的なデイサービスは上記のサービスをだいだい提供しています。

「じゃーどこのデイサービスでも一緒じゃない?」

と思われるかもしれませんが、そうではありません。

デイサービスによってサービス得意、不得意があるのです。

例えば

入浴サービス・・・機械浴があるか?個浴があるか?

機能訓練・リハビリ・・個別の対応はあるか?専門職の配置はあるか?

デイサービス選びでは、提供しているサービスの得意・不得意をチェックすることが大切です。

デイサービス選び方の例

では実際にどのようにデイを選ぶかを架空の事例をとおしてみてみましょう。

事例1  
Aさん(80才) 男性 要介護3  妻と2人暮らし
・車いす利用・立位がとれない
・認知症軽度
・入浴・排泄に介助が必要

Aさんがデイサービスを利用する目的
 ・入浴介助を受け、妻の介護負担を軽減したい。
 ・固い食事が食べられないのでやわらかい食事を提供してほしい。
 ・機能訓練を受けて、心身の状態の悪化を予防したい
 ・他者との交流・レクリエーションを通じて認知症の進行を予防したい。
 ・デイ利用の間、妻が自分の時間をつくりリフレッシュしたい。(レスパイト

Aさんにあうデイサービス
 ①立位がとりづらいため、機械浴があること
 ②刻み食軟か食が提供できること
 ③機能訓練は内容により検討 優先順位高ければ、別の方法(デイケア・訪問リハ)も検討
 ④レクリエーションは内容により検討 
 ⑤妻の介護負担により、長時間のデイが良いか検討

事例2
Bさん(75才) 女性 要介護1  夫、娘と3人暮らし
・足腰は元気で歩行可能。見守りも必要ない。
・排泄は自立している。見守りで入浴できている。
・認知症があり、家を出て帰ってこれなくなることがある。
・人との交流は苦手。
・家事や園芸も好きだったが、今は一人でできない。

Bさんがデイサービスを利用する目的
 ・認知症の進行をできるだけ予防したい。
 ・デイ利用の間、家族が自分の時間をつくりリフレッシュしたい。(レスパイト

Bさんにあうデイサービス
 ①少人数認知症ケアが充実していること
 ②レクリエーションとして、料理を一緒に作ったり園芸ができること
 ③入浴介助を受ける場合は一般浴でよい
 ④介護負担によっては、長時間受け入れが可能であること
 

事例3
Cさん(75才) 男性 要介護2  妻・娘と2人暮らし
・歩行が不安定で外出時は介助が必要
・排泄は自立。
・入浴は自宅で見守り介助。外で入浴したくない。
・運動する機会がなく、下肢筋力が低下ぎみ。
・人との交流は苦手なので、できるだけ利用時間を短くしたい。

Cさんがデイサービスを利用する目的
 ・機能訓練・リハビリを受けて、下肢筋力の低下を予防したい。
 

Cさんにあうデイサービス
 ①個別で機能訓練してくれるところや専門職が配置されているとこと。
 ②運動特化型のデイサービス
 ③提供時間が短いデイサービス

目的や必要なサービスのイメージできたでしょうか?

目的が明確になったら、ケアマネージャーと相談し、目的にあったサービスを提供してくれるデイサービスをさがしましょう!

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